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10/15,29 ヘンバイバライ2023 -まつりと暮らしの続き方- 

反閇(へんばい)とは、邪気を祓い除くためや、鎮魂のために大地を踏みしめる

郷土芸能にみられる足さばきのこと。

岩手に伝わる郷土芸能の多くの踊りの中に、

腰を低く大地を踏みしめる反閇祓を見ることができます。

大地は命の源でもあり、命が還る場所でもあります。

その大地を清め、無病息災や五穀豊穣を願い、

日々の暮らしへの感謝を願う「反閇祓」は芸能の本質です。

反閇(へんばい)とは、邪気を払い除くためや、鎮魂のために大地を踏みしめる岩手郷土芸能にみられる足さばきのことを言います。

ヘンバイバライ2023

私たちの住む東北・岩手県は、広大な土地を有しながら、そのほとんどが寒冷で、飢饉と自然災害が繰り返し起きるような、生きる上でとても厳しい土地でした。
人々は四方山に囲まれた盆地や険しいリアスの海沿いで暮らし、自然から獣や鳥や魚の命を頂き、冷害で米が採れない時には、 木の実などを食べ、地域が繋がり力を合わせながら命を繋いで来ました。
今よりも人の命が、山や大地、海の命と密接に繋がり合っていた時代、 自然から享受する命への感謝や畏敬の気持ちは、踊りや歌といった郷土芸能として表現され、脈々と継がれてきました。時が経ち、テクノロジーが進歩し、食べるものに困らなくなりました。画面越しでどこでも誰とでも繋がれる時代になりました。

しかしその恩恵とは裏腹に、自然破壊は進み続け、生き物と食べ物の繋がりは分断され、人と人との関係は希薄さを増す一方。駆け足で生きてきた私たちは、一体どれほどの豊かさを手に入れたのでしょうか?

岩手の足元にある風土や文化を掘り起こし、未来に残すべき本当の豊かさの源泉もう一度見つめ直すために、ヘンバイバライを立ち上げました。

開催概要

郷土芸能をはじめ、アート、伝統工芸、食、音楽ライブなど、ジャンルの垣根を超えて岩手が大切にしてきた自然との繋がりをアウトプットしているものを一堂に集め、岩手のルーツを楽しみながら見つめていくイベントを開催。

DAY 12023年10月15日(日) 10:00-17:00
DAY 22023年10月29日(日) 10:00-19:00
会場縁日(〒021-0041 岩手県一関市赤荻字笹谷275)
※雨天時 一関市山目市民センター 笹谷分館(予定)
チケット料金●前売チケット:1人 1,000円
●当日チケット:1人 1,500円

※小学生以下無料
※当日は芸能鑑賞、アート展示、ライブなどの各コンテンツへの投げ銭も受け付けております。
オンライン購入10月15日(日)https://onl.sc/aAJm5vR
10月29日(日)https://onl.sc/ZazCe4n
駐車場イベント会場の駐車場台数に限りがございます。
駐車場をご利用の方は駐車券も合わせてお申込みください。
●縁日駐車場チケット :1台2,000円/日
イベント会場である[縁日店舗]の駐車場です。(〒021-0041 岩手県一関市赤荻字笹谷275)
●近隣駐車場案内[イベント会場から徒歩約10分]
一関市山目市民センター笹谷分館(〒021-0041 一関市赤荻字笹谷28−1)
※料金無料。駐車可能台数約30台。
予約制ではないため、当日の空き状況により駐車できない可能性もございます。
タクシー料金
(参考価格)
・平泉スマートインター駐車場〜縁日 料金:約2,000円弱 時間:約5分
・平泉駅〜縁日           料金:約2,000円弱 時間:約7分
・一関駅〜縁日           料金:約2,000円弱 時間:約15分

イベント情報

10月15日(日)

入場料|前売りチケット1,000円(当日チケット1,500円)※小学生以下無料
会 場|縁日

プログラム1
郷土芸能の披露
・本寺地区神楽(岩手県一関市)
・川西大念佛剣舞保存会(岩手県奥州市衣川)
・遠野郷 板澤しし踊り保存会(岩手県遠野市上郷)          
プログラム2
伝統工芸品の
ワークショップ
漆や鉄など、土地の力を借りて暮らしの道具を作ってきた伝統工芸品。
自然との繋がりや成り立ちを感じながら、
職人の技に触れるワークショップを開催します。
各会社のワークショップ詳細やお申込みはこちらのページをご覧ください。
▶︎https://ennichi-satoyama.jp/news/1107/

・岩⾕堂タンス製作所(箪笥)|WS:木工製作体験 ツールボックスづくり (要予約)
・及富(南部鉄器)|WS:風鈴に絵を描いて、オリジナルの風鈴を作ろう (予約不要)
・小山太鼓店(和太鼓)|WS:竹灯籠づくり体験 (要予約)
・彫金工房 菊広(彫金金具)|WS:彫金体験オリジナルスプーン/マドラーづくり(要予約)
・株式会社幸呼来 Japan(裂き織)|WS:裂き織のコースターづくり (要予約)
・秀衡塗⼯房 丸三漆器(漆器)|出店のみ
・株式会社京屋染物店(染物)|WS:引き染めワークショップ (要予約)        
プログラム3
トークイベント
野生とアートのお話

時間:12:30 – 13:30
場所:石蔵ギャラリー

東北で活躍するアーティスト2名を交え、
野生からインスピレーションを得る着眼点や、
制作エピソードなどを、
東北における自然や人の歴史的は歩みと交えたトークセッションを行います。

<トークゲスト>
・永沢碧衣(画家)
・さとうひより(画家)
・久保竜太(Iwate , the Last Frontier代表)
・蜂谷淳平(ファシリテーター)       
プログラム4
アート展示
岩手が大切にしてきた自然への畏敬や命への感謝や供養を、
現代のアートとして幅広い層に伝えていきます。

<アーティスト>
・永沢碧衣
・さとうひより        

10月29日(日)

入場料|前売りチケット1,000円(当日チケット1,500円)※小学生以下無料
会 場|縁日

プログラム1
郷土芸能の披露
・張山しし踊り(岩手県遠野市)
・梁川こども獅子躍(岩手県奥州市)
・奥山行山流地ノ神鹿踊(岩手県奥州市江刺伊手)         
プログラム2
音楽Live
今年のお盆期間中に、武徹太郎さん(馬喰町バンドリーダー)と
約1週間の岩手フィールドワークを行いました。
郷土芸能をはじめとした岩手の文化を元にした楽曲やアニメーション
をヘンバイバライ当日に自身の楽曲と併せて披露していただきます。

<出演>
・馬喰町バンド(音楽&アニメーション)
プログラム3  
イワナの掴み取り
生きているイワナを捕まえ、
捌いて食べるまでを体験する子供向けの食育イベントです。
生き物を食べ物に変える工程を体感し、
命への感謝や食べ物を大切にする心を育む機会にしていただければ嬉しいです。

時間|10:00~
定員|25名(対象:中学生以下のお子様)
価格|1,500円
お申し込み方法|チケットページより『イワナ掴み取り体験』をご購入ください。
(入場チケットも合わせてご購入ください)       
プログラム4  
鉋屑の
アロマ
ディフューザー
づくり
ワークショップ
SENDAI FORMEさんによる
「鉋屑のアロマディフューザーづくり」ワークショップを開催します。
オーダー家具を製作するクラスコファニチャーの家具制作時に出る鉋屑を
使ってアロマディフューザーを作ります。
鉋屑はアロマオイルの揮発性が良くなる天然のアロマディフューザーです。
ウォールナットやサクラなど家具屋ならではの鉋屑をお持ちいたします。
そのまま瓶に詰めたり、紐で吊るせる鉋屑ボールを作ったりして楽しみましょう。

時間|10:00〜17:00 
所要時間|10分程度
体験料|鉋屑ボール作り/550円 瓶詰め/990円  
※事前お申し込みは不要です。
プログラム3
トークイベント
山と芸能のお話

時間:12:30 – 13:30
場所:縁日カフェスペース

自然との関わりの中で生まれた東北の芸能。
山の中で生きること、芸能を続けることを、
現代の暮らしの中で実践する4人をゲストに、
郷土芸能のルーツとこれから芸能が担う役割や魅力について語り合います。

<トークゲスト>
・船橋陽馬(フォトグラファー・阿仁マタギ・根子番楽舞手)
・小岩秀太郎(全日本郷土芸能協会 理事・舞川鹿子躍舞手)
・富川岳(富川屋代表・張山しし踊り舞手)
・蜂谷淳平(京屋染物店専務・猟師・舞川鹿子躍舞手)      
プログラム5
アート展示
岩手が大切にしてきた自然への畏敬や命への感謝や供養を、
現代のアートとして幅広い層に伝えていきます。

<アーティスト>
・永沢碧衣
・さとうひより        

出演・出展

10月15日(日)

本寺地区神楽(岩手県一関市)

一関市厳美町の本寺中学校では、地区内の神楽3団体の神楽演目「鶏舞」を組み合わせて制作した本寺中学校鶏舞が、およそ30年に渡り伝承されていました。2018年の本寺中学校廃校を機に、同校で続いてきた鶏舞を継承していこうと卒業生有志によって創設された南部神楽の団体が本寺地区神楽です。

川西大念佛剣舞保存会(岩手県奥州市衣川)

川西大念佛剣舞(かわにしだいねんぶつけんばい)は、およそ900年前から岩手県奥州市衣川地区に伝わる踊りで、威嚇的な鬼のような面をつけ勇壮に踊る様子から、鬼剣舞(おにけんばい)として国の重要無形民俗文化財に指定、2022年11月30日にユネスコ無形文化遺産に登録された。

岩⾕堂タンス製作所

創業は江戸時代中期、天明2年(1783)。岩谷堂箪笥を開発した三品茂左衛門の流れを引き、13代続けて箪笥の作製に携わってきました。 伝統を生かした民芸家具の位置づけを守りながらも、モダンなデザインを取り入れ、ガラスを使ったカップボードなど、現代の生活にマッチする岩谷堂箪笥を得意とします。

及富

及富は1848年創業の南部鉄器工房です。

鉄を活かし、鉄と生きるをモットーに鉄製品のワクワクを世界中の方に届けています。

小山太鼓店

小山太鼓店は、岩手県一関市にて1949年の創業以来、鹿踊り・神楽などの伝統芸能、祭り囃子、創作太鼓団体などの岩手県内外の日本各地の演者を支えるため、素材選びから全製造工程を職人が責任をもって手仕事による一貫生産体制にこだわり、受け継がれる技術・知識を活かし、柔軟な対応と責任を持って和太鼓を製作しています。

彫金工房 菊広

主に岩谷堂箪笥の彫金金具をすべて手作業で製作しています。彫金技術を活用したオリジナル作品、オーダーメイド品なども製作しています。

株式会社幸呼来 Japan

“もったいないを、もっとゆたかに”東北地方で伝承される「裂き織」の技術。幸呼来Japanは障がいのあるスタッフを職人として育て、主に裂き織の製造を行う工房です。企業の残反や盛岡さんさ踊りの浴衣などを活用することで新しい「裂き織」に挑戦しています。

秀衡塗⼯房 丸三漆器

丸三漆器は明治37年(1904年)の創業以来、100年を超え受け継がれてきた職人技で、木地作りから加飾まで、漆器製造のすべてを一貫して手造りし、奥州・平泉文化1200年の伝統を今に伝える、唯一の秀衡塗の工房です。伝統を守りつつ新しい商品作りにも挑戦しています。

株式会社京屋染物店

京屋染物店は岩手県南の城下町「一関(いちのせき)」で100年続く染物屋です。

世界遺産平泉の浄土思想や伝統芸能、数多くの伝統工芸品が生まれ今なお残るこの土地で、地域の祭りを支える染物屋として、祭り半纏や手拭い、郷土芸能の衣装制作を担ってきました。

伝統やお客様の想いに寄り添い、心を込めて大切に作り上げています。

今回のワークショップでは、私たちが鹿踊りなどの郷土芸能衣装を制作するときに行う「引き染め」という染めの技法を使って、気軽に楽しめる染物のワークショップを開催します。

10月29日(日)

張山しし踊り(岩手県遠野市)

『遠野物語』の著者・柳田国男が実際に遠野で目にしたと言われ、『遠野物語』序文にも登場する団体「張山(はりやま)しし踊り」。その由来は、江戸時代の延宝年間(1673~1680)に張山集落の寅という遊芸好きの老人がお伊勢参りの折に習い覚えて帰ってきて、それに自分の工夫を加えて伝えたものであると伝えられている。 遠野で唯一の白幕を使い、ゆっくりと優雅に舞うのが特徴。幕としし頭には早池峯神社の社紋「剣九曜」を掲げる。

梁川こども獅子躍(岩手県奥州市)

「金津流梁川こども獅子躍」は岩手県指定無形民俗文化財に指定されている「金津流梁川獅子躍」を親として、後継者育成のため、平成15年に結成されました。現在は、奥州市内から10名の子供たちが集まり、師匠からの厳しくも温かいご指導のもと、一生懸命練習に励み心身ともに日々成長しています。

奥山行山流地ノ神鹿踊(岩手県奥州市江刺伊手)

政4(1821)年8月に、東磐井郡大東町(現一関市)の山口屋敷・喜左衛門から、伊手地ノ神の円蔵に伝授され、「行山流山口派」の代表格として現在に至っています。岩手県南の仙台藩域に伝わる「太鼓踊系鹿踊」で、頭に鹿角、背中に竹竿に和紙を貼った「ササラ」と呼ばれるものを背負い、自ら太鼓を叩き唄います。ゆったりとした踊り方と細やかな足さばきが行山流山口派の古い特徴を残しており、鹿頭の重厚な造りや頭の後ろに垂れる長布(流し)の絵柄、袴の「熨斗、牡丹」文様などにもご注目ください。昭和52(1977)年に旧江刺市の無形民俗文化財に指定。

馬喰町バンド(音楽&アニメーション)

ゼロから始める民族音楽ユニット「馬喰町バンド」は、独自の楽曲、楽器を製作して発表しているアーティスト。各地の伝統芸能、民俗音楽をフィールドワークしながら、ライブ活動の他にアニメーションや映画音楽、演劇舞台、ダンス伴奏、壁画制作なども手がけています。Eテレの子供向け創造番組”シャキーン”にて「まつりばなし」「こんな民話があるんだよ」「イキモノノウタ」等の音楽、アニメーションコーナーを4年間担当。

紙芝居やアニメーションと音楽を組み合わせた音楽紙芝居のパフォーマンスや子供たちとの音楽WS、ライブペインティング、海ゴミアートなども各地で開催中。

10月15日(日)、29日(日)両日

永沢碧衣

秋田に在住し、東北の狩猟・マタギ文化に関わりながら「生命の根源」を辿り、「人と生物と自然」の関係性を問う絵画作品を制作している。

aoi-nagasawa.com

さとうひより

岩手で絵描きとして活動中。

日々移ろう自身の機微を、草木や生き物、風景などからインスピレーションを受け表現しています。

ヘンバイバライサポーターズ募集

舞手、観客、スタッフ、といった垣根を超え、みんなで力を差し出しあって作り上げる祭りを目指しています。イベントを手伝いたい、関わりたいという方がいましたら、ぜひ一緒に祭りを作っていきましょう!

サポーター募集サポーターエントリーはこちらから
プレゼントサポーターズとしてお手伝いいただく皆様には、
・ヘンバイバライ入場チケット無料
・ヘンバイバライステッカー
・ヘンバイバライ手拭

アクセス

縁日:〒021-0041 岩手県一関市赤荻字笹谷275


主催|(株)京屋染物店、アーツライブいわて実行委員会、特定非営利活動法人いわてアートサポートセンター、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会
助成|文化庁文化芸術振興費補助金(統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業 (アートキ ャラバン2))|独立行政法人日本芸術文化振興会
事業名|JAPAN LIVE YELL project
共催|岩手県、反閇払い実行委員会、Iwate the Last Frontier
後援|一関市、平泉町
協賛|みちのくコカ・コーラボトリング株式会社、小庭事しみずさわ

*この事業は、アーツライブいわて2023 IWATE AIR/AIRの一環として開催されます。
企画・制作|京屋染物店

※イベント内容の詳細は、下記リンク先をご覧ください。
縁日 一関・平泉 (ennichi-satoyama.jp)