三陸の芸能を生かした地域活性化事業 「三陸のひと・芸能・風土と出会うアーティスト・イン・レジデンス」
三陸沿岸地域の人々は、海と山とともに生き、独自の文化を築いてきた。その中で郷土芸能は、今も数多く伝承されている。複雑な地形により孤立した集落が数多く点在し、夏の冷害、津波被害といった厳しい自然環境の中で、山や海への信仰が芸能となり、多種多様な郷土芸能を育んだ。それ故に三陸沿岸地域は、「郷土芸能の宝庫」と呼ばれている。
本事業は、第一線で活躍するアーティストと、三陸沿岸の豊かな郷土芸能や歴史文化・観光資源、人との出会いを通じて、新たな視点で地域の活性化を図ることを目的とする。アーティストと郷土芸能団体、双方の活動意欲向上に繋げると共に、地域住民が優れた芸術文化に身近に接する機会を提供する。また県外から招へいするアーティストの目を通じた地域の魅力を再発見する契機と、地域の魅力の再発信の機会とする。
開催概要
アーティストが三陸沿岸地域に滞在し、郷土芸能や歴史文化・観光資源など地域の魅力を学び
つつ、自身の創作活動を行い、その成果を滞在最後に滞在地域等で発表する。また、滞在中の
様子等映像やレポート等としてまとめ、WEB サイトやSNS 等を通じて発信する。
開催期間
2023 年11 月30 日(木)~4 日(月) (芸能実習、地域リサーチ、創作活動)
2024 年2 月10 日(土)~12 日(月・祝) (創作活動、発表準備および発表) 計8日間
滞在地域
アーティスト
佐藤公哉(音楽家・作曲家・歌手)
北海道生まれ。シュルレアリスムの影響から幼少より画家を志し、後に音楽へ転向。多彩な声の表現に加え、ビオラ等の弦楽器、各種の打楽器、稀に鍵盤楽器も奏し演奏活動を国内外で行う。越境的な室内楽を得意とし、映画音楽、舞台音楽、即興パフォーマンス、地域に密着したプロジェクトも手がける。ソロの他、バンド「表現(Hyogen)」、デュオ「3日満月」などで活動し、プロジェクト「Torus Vil.」を主催。東京藝術大学音楽環境創造科在学中より東京都を拠点に活動し、2017年より長野県松本市を拠点に活動中。
習う芸能
大宮神楽(岩手県田野畑村 大宮神楽保存会)
大宮神楽は鎌倉時代の延元2年(1337年)、当時大宮神社の別当で、羽黒派山伏の栄福院によって伝えられた山伏神楽です。 田野畑村羅賀に鎮座する大宮神社の御心霊を権現様に移して、悪魔祓い、火伏、無病息災、家内安全、五穀豊穣、大漁成就、商売繁盛など幸せを祈って祈祷の舞をする神楽です。 テンポが速く、三拍子のリズムにのり、躍動感あふれる勇壮かつダイナミックに舞うのが特徴です。
詳細については、
IWATE AIR/AIR
https://i-airair.com/archives/project/16
主催| 岩手県沿岸広域振興局
共催|岩手県田野畑村
協力|三陸国際芸術推進委員会、NPO法人 体験村・たのはたネットワーク、田野畑山地酪農牛乳(株)、道の駅たのはた 思惟創館
企画・運営|NPO法人 いわてアートサポートセンター