【8月7日】ダンスと演劇づくりワークショップ みんなで孤独になりに行く
劇や踊りを作るというと、多くの人は「みんなで」何かをする、というイメージを持つと思います。しかし同時に、舞台はとても孤独な所です。何せ自分の身体を動かし、自分の言葉を発することができるのは、自分だけです。
この二年間、多くの人が一人の時間を過ごすことを余儀なくされてきました。その時間は辛く寂しいものでもありましたが、その孤独のなかにも私たちは、ときに新たな趣味を見つけたり、自分を見つめる時間を持てたり、豊かな詩情を見つけてきた側面もあると思うのです。
今はまだ以前のように、大勢で集まって大盛り上がりするのは難しいですが、孤独のなかに見つけた小さな詩を互いに見せ合ったりすることは、できるようになってきたと思います。今、私たちが必要としているのは、一人で見つけた小さく孤独な詩と、みんなで集まる喜びの、橋渡しをする時間ではないでしょうか。
そのための技術を人は、演技とか踊りとか呼ぶのだと思います。共に演じ、踊りましょう。(山田カイル、木村玲奈)
IWATE AIR/AIR
IWATE AIR/AIR は岩手県で開催するアーティスト・イン・レジデンス事業です。アーティストが岩手県に滞在し、生活・文化・風土に触れながら新たな作品制作やサヴァティカル(休暇・充電)を行うプロジェクトです。
演出家・翻訳家の山田カイルさんと振付家・ダンサーの木村玲奈さんのお二人が宮古市に滞在する本企画では、ダンスと演劇づくりワークショップのほか東日本大震災をリサーチしながら作品製作等を行います。
HP:https://i-airair.com/
Instagram:https://www.instagram.com/iwate_airair/
〇日時
2022年8月7日(日)13:00開始
(30分前受付、16:00終了予定)
〇場所
宮古市民総合体育館 幼児高齢者室
〇応募資格
中学生以上(ダンス未経験者大歓迎)
〇定員
10名(定員に達し次第締め切り)
〇参加費
無料
〇その他
当日は上履き・タオル・飲み物をご持参の上、動きやすい服装でご参加ください。
〇申込方法
申込はこちらから
〇お問い合わせ
宮古市民文化会館(〒027-0023 宮古市磯鶏沖2-22)
TEL:0193-63-2511 FAX:0193-64-5445
文化庁 統括団体によるアートキャラバン事業(コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)「JAPAN LIVE YELL project」
主催|公益社団法人日本芸能実演家団体協議会、アーツライブいわて実行委員会、特定非営利活動法人いわてアートサポートセンター
制作|宮古市民文化会館
アーティスト
山田カイル
演出家/翻訳家。抗原劇場代表。1993年テキサスに生まれ、その後青森で育つ。
近作に、翻訳する身体のディストーションをダンスと仮面劇に昇華した『後ほどの憑依(TransLater)』(2015/2020)、3カ国で活動する7人の作家のテクストを元に現代アメリカの闇を描く『NOT IN KANSAS』(2019)、ブラッドベリの小説に着想を得たアートプロジェクト『華氏同盟』(2021)など。また、戯曲誌「石版と織物」の創刊に携わる。
木村玲奈
振付家・ダンサー。青森市出身、東京在住。風土や言葉と身体の関係、人の在り方に興味をもち、国内外様々な土地で創作・上演を行う。’19 – ’20 セゾン・フェローⅠ。’20 – 東京郊外に「糸口」という小さな場・拠点を構え、土地や社会と緩やかに繋がりながら発表だけにとどまらない実験と交流の場を運営している。
https://reinakimura.com/